佐々木与始郎
写真(中)のこけしが最近手に入ったので、、、
こけし蒐集は面白いもので、いやこけしに限らずどんな蒐集でもそうであるだろうが、切望しても渇望しても手に入らなかったモノが一度懐に入ると、不思議なもので芋蔓式に集まってくる。よくこけしは縁と言うがまさにその通りだと実感することが多々ある。
どんなこけしが好きですか?と言われても語彙の少ない私は上手く表現することができない。好きなものは好きなのだ、言葉とかそのような類では表せない向こう側にある、、、と誤魔化すしかない。好きなこけしは当然色々調べる、そして生き様だったり面白可笑しいエピソードがあったりすると更に好きになる。佐々木与始郎もその一人。戦後、アメリカ兵が残していった木精(メチルアルコール)を呑んで体調を崩し亡くなった、、、目散るアルコール、バクダンなどと呼ばれたメタノールですよっ!私も酒好きをうたっていますがレベルが違います、ぶっ飛んでいます。
佐々木与始郎(M19~S26)
左:米浪旧蔵品 9.5cm
ビンが三筆、ビン飾りは二筆で頭部後方まで描かれている。
描彩者のせんには癖があるようで、顔が向かって左上がりになっている。
このこけしはその癖が特に出ているようで、首を傾げているようで可愛い。
中:6cm(底に花巻明記郷土玩具の印あり)
ビンが高い位置に二筆、ビン飾りは三筆で描かれている。
胴と裾にラッカー系の黄色で轆轤線が描かれている。
右:袖珍こけし(26番) 5cm・S17
ビンが二筆、ビン飾りは三筆で頭部後方まで描かれている。
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